案件発注に至る背景と案件詳細

大手食品メーカーのY社は、新規グローバルプロジェクトの発足に先立ち、プロジェクト担当者の意思決定の指標となる管理会計資料の必要性を感じていました。

管理会計は財務会計とは異なり期間が定められておらず、社内向け資料であることから既定の形式もなかったため、どうしても緊急性が低く社内人材が能動的に担当したがらないタスクでした。

加えてプロジェクトの意思決定に関わる資料であることから社内の利害関係に囚われない中立性が担保される必要があり、秘密保持契約を結んだ上で第三者のコンサルタントに資料作成を依頼する形となりました。

WithConsulに対しては、大企業において類似プロジェクトを担当した経験があることに加え、企業にとってクリティカルな情報も共有するため、プロフェッショナルのマインドを持つコンサルタントの紹介を希望されておりました。

コンサルタントおよびWithConsulの成果

アサインに伴い、まずはコンサルタントから過去の担当プロジェクトを基にした財務会計資料の型の提案と、新規グローバルプロジェクトの稼働から逆算したスケジュール表の共有が行われました。

次いでプロジェクト担当者の意思決定に大きく左右する項目はどれか(差し当たって、経常収支計算・予算管理・予実管理のいずれかの項目か、それらを総合的に加味した経営分析か)をクライアントの担当者との話し合いの中で策定し、その項目を厚めにレポートすることにより意思決定により寄与する資料のあり方を定めました。

特に重視された管理項目は原価計算と在庫回転期間でした。グローバルプロジェクトにおいて海外に生産工場を構える大きなメリットは原材料と人件費の削減であり、日本工場での生産からどれほど原価と人件費の削減の見込みがあるかという試算は意思決定に大きな影響を与えます。また、海外に工場を構え日本に製品を輸送する際には輸送時間を鑑みて受発注を管理する必要があり、在庫回転期間の数値把握がより重要視されます。

担当コンサルタントは管理会計資料の作成を終え、Y社はこの資料を一判断材料としながら新規グローバルプロジェクトを推進しています。当コンサルタントはこのプロジェクトの経験を活かし、新たな食品メーカーにて類似の案件にあたっています。

Y社からは、「社内人材が忌避しがちな管理会計資料の作成に従事していただき、Wさん(担当コンサルタント)には感謝しております。外部人材を活用する機会を提供していただきありがとうございました」という声をいただいております。

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