案件発注に至る背景と案件詳細
A社における主力商品のひとつであった有機ELを用いた製品は、TVがメインでした。しかし、TVの市場は国内にて縮小傾向に直面していました。そこでA社では、有機ELの技術を照明モジュールへと応用することで、女性をターゲット層とした新製品を開発する意向が定まってきました。
新規製品開発にあたってオープンイノベーションの視点が必要と考え、当初はA社とつながりのある周辺の企業を当たっていましたが、適切なパートナー企業が見つかりませんでした。
そこで、女性向けの商品企画の経験があり、当社製品の企画と開発を推進できるコンサルタントを外部から募集することにしたのです。
WithConsulに対しては、商品担当者の熱意やユーザーの生の声をキャッチアップし、新商品の企画・開発を行える現場感に立てるフリーランスのコンサルタントの紹介を期待されていました。
コンサルタントおよびWithConsulの成果
A社は契約締結後、フリーランスのコンサルタントを交えて事前合宿を実施。外部人材であるコンサルタントが既存製品の担当者とコミュニケーションを取る機会を設けました。コンサルタントはそうした機会を通して、プロジェクトメンバーとの温度感の共有を初期段階から行っています。
アサイン後はA社の製品企画担当者と分担した役割を担い、密なコミュニケーションを取りながら業務を進めていきます。A社担当者からは既存製品開発にて培った独自のナレッジの共有を行い、コンサルタントからはターゲット層を女性として市場セグメンテーションを行った際に、既存戦略で成り立つことと戦略を変える必要があるポイントのフィードバックが行われました。
以降は市場調査と試作品によるテストマーケティングを繰り返し行い、TVとは全く異なる市場にて新製品をリリースし、新たな顧客の開拓に成功しました。
WithConsulとしては、既存製品に対する担当者の想いとコンサルタントの過去の知見から成る戦略がハレーションを起こすことなくプロジェクトが進むよう、双方と定期的に情報共有を行うことを徹しました。
また、アサイン前からクライアントの社風と相性の良いコンサルタントを検討することにより、つつがないプロジェクトの進行に寄与しました。
クライアントからは、「メーカーでありながら人の感受性をベースに商品を企画・開発する当社の想いを汲み、うってつけの人材をマッチしていただき非常に助かりました」という声をいただいています。