近年、リモートワークの普及により、旅行先や地方の宿泊施設などで仕事をしながら休暇も楽しむ「ワーケーション」という働き方が定着しつつあります。企業だけでなく、場所に縛られない働き方を実践するフリーランスにも注目されており、特にフリーランスコンサルタントとの相性は良いと考えられています。

一方で、情報セキュリティや通信環境、クライアント対応など、事前に理解しておくべき注意点もあります。この記事では、ワーケーションの基本からメリット・デメリット、フリーコンサルタントが実践する際のポイントまで詳しく解説します。

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そもそもワーケーションとは

ワーケーションとは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた言葉です。旅行先やリゾート地などで休暇を楽しみながら仕事を行う働き方を指します。

特に、「仕事が終わらないから旅行先でも持ち出しで仕事をする」という考えではなく、「旅行先でしっかりと休暇を取りながら仕事もする」という観点であることがポイントとなります。多忙でなかなか休みが取れない働き手が、遠方で休暇を取りながら仕事にも取り組むことができるという視点こそが、ワーケーションの本質なのです。

全国各地でコワーキングスペースやサテライトオフィスが増加しており、Web会議や資料作成などの業務を快適に行える環境も充実しています。フリーコンサルタントにとっては、クライアントとのオンラインミーティングやプロジェクト業務を継続しながら、場所にとらわれない柔軟な働き方を実現しやすくなっています。

ワーケーションのメリット

環境を変えることで仕事への集中力が向上する

リラックスした環境でリフレッシュしながら仕事をすることにより、時間あたりの業務の効率化を図ることができます。休暇中の合間に仕事を行うため、短時間で集中力を保ちながら業務に携わることができるようになります。環境を変えることで革新的なアイデアが出ることも期待できます。

また、心身の疲れを取り、家族と一緒に過ごす時間を作りコミュニケーションをとることで、ワークライフバランスの調整を行うことができます。仕事一辺倒の環境から解放されることにより、仕事や人生と向き合いモチベーションか向上することもまた、仕事の効率化やパフォーマンスの向上につながるのです。

以前の「フリーランスとサラリーマンの働き方・考え方の違いとは」という記事で触れたように、フリーランスの方はノンフリーランスと比べ「仕事が自分のライフスタイルに合っている」という実感をもって仕事に取り組んでいる割合が多いという調査結果が出ています。時間や場所に縛られることが少ない生き方を選択するフリーランスにとって、ワーケーションという働き方は相性がよいと考えられます。

家族との時間を確保しやすい

ワーケーションは、仕事と休暇を組み合わせることで、家族と過ごす時間を確保しやすくなる点も大きなメリットです。日中の一部は仕事に集中し、それ以外の時間は観光や食事を楽しむなど、メリハリをつけた過ごし方ができます。特にフリーコンサルタントは、プロジェクトの状況や契約内容に応じて働く場所やスケジュールを調整しやすいケースもあり、家族との時間を大切にしながら仕事を続けられる可能性があります。

新しい発想が生まれやすい

普段とは異なる環境で仕事をすることは、新たな視点やアイデアを得るきっかけにもなります。自然豊かな場所や歴史ある街並みなど、日常とは異なる景色や文化に触れることで、固定観念にとらわれない発想が生まれることも少なくありません。クライアントの課題解決や新規事業の企画など、創造性が求められるフリーコンサルタントにとって、ワーケーションはリフレッシュだけでなく、仕事の質を高める機会にもなり得ます。

クライアント対応と休暇を両立しやすい

長期の旅行でも業務に関わることができるため、業務の進行状況を把握しながら休暇を取ることができ、現場に復帰した際にキャッチアップに時間を割く必要がなくなります。

また、長期休暇を挟むと体が休んでいる状態に慣れてしまい、プロフェッショナルとして現場に復帰することが難しくなってしまう方もいます。いわゆる「五月病」と呼ばれるこのような課題を解決できるのが、休みながら働くというワーケーションの大きな利点なのです。

ワーケーションのデメリット

適切な通信環境を確保する必要がある

旅館や民宿からテレワークを行うと、場所によっては通信環境が悪く、リアルタイムでの会話や画面共有を通した業務が困難となるリスクがあります。

こうしたリスクを避けるためには、インターネットやVPNを使える環境を整えておく必要があり、ポケットWi-Fiを契約したり通信環境が部屋ごとに整備されている宿泊先を選定したりと、運用に時間と資金面のコストが掛かることが想定されます。

クライアント対応はすぐできるようにしておく必要がある

フリーコンサルタントは、会社員と異なりクライアントとの信頼関係の上で業務を進めています。そのため、ワーケーション中であっても、急な問い合わせや打ち合わせの依頼に対応しなければならない場面があります。休暇を優先しすぎると、レスポンスの遅れやコミュニケーション不足につながる可能性があるため、仕事とプライベートのバランスを意識したスケジュール管理が重要です。

またコンサルティング案件では、資料修正やデータ分析、経営会議向けの資料作成など、急ぎの対応が求められることがあります。そのため、ノートPCや周辺機器、安定したインターネット環境を準備し、必要に応じてすぐに業務へ取り掛かれる体制を整えておくことが重要です。また、事前に対応可能な時間帯をクライアントと共有しておくことで、認識のずれを防ぎやすくなります。

情報セキュリティ面でのリスクがある

オフィスから持ち出しで仕事を行うとなると、個人情報や社内の機密情報の流出リスクが高まります。

特に在宅ではなく外での仕事となると、ノートパソコンをうっかり旅先のカフェに忘れてきてしまったことから紛失や盗難が起こってしまう可能性もゼロではありません。「休暇中でもしっかり出来るか」は働き手に委ねられており、端末に二段階認証を取り入れたりオープンなWi-Fiからのアクセスを制限するといったセキュリティ対策が必要になります。

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ワーケーションのメリットをフリーコンサルタントは活かせるか

ワーケーションのメリットの享受

仕事への集中力の向上

フリーランスのコンサルタントの多くは、環境を変えながらキャリアを描くことが望ましいワークスタイルであると考えています。そのため、ワーケーションとは本質的に相性がよいと言えます。

コンサルティングファーム所属のコンサルタントは基本的に激務で、なかなかプライベートの時間が取れず、自分や家族との時間を確保するために独立の道を選ぶ人がいるのです。そのため、家族サービスをしながら仕事ができるというワーケーションという仕組みは、フリーランスのコンサルタントにとっては魅力的に映ることでしょう。

アサイン先の状況を把握

「時間を確保するために独立」とは書きましたが、フリーランスのコンサルタントであってもクライアント企業へのアサイン中は長期で休暇を取れる可能性が低いものです。

例えば1日2日のブランクでも業務内容によっては状況が大きく変わる可能性があり、ブランクを埋めるキャッチアップの必要性が生まれるため、コンサルタントは1泊2日の旅行さえ許されないかもしれません。そこでワーケーションの仕組みを導入することにより、間を縫う形で旅行が認められる可能性があります。

こうした点から、「ワーケーションの仕組みを取り入れている」ということが優秀なコンサルタントをアサインしたり、社員としての本採用を提案する際の企業側の強み・魅力となります。

ワーケーションのデメリットの解消

適切な通信環境の確保

フリーランスのコンサルタントは様々なアサイン先で適切な通信環境を確保し、業務に勤しむことに慣れています。つまり環境の変化に応じて業務を行うことに慣れており、「ワーケーション先で通信環境を確保できなかった」といったミスを起こす可能性は非常に小さくなります。

環境の変化に慣れているフリーランスのコンサルタントだからこそ、ワーケーションという仕組みを安心して活用させることができます。

勤怠管理

コンサルタントは有形の成果物の納品だけが業務ではなく、自身のバリューを示すことを常に考えながら仕事をしています。特にフリーランスのコンサルタントはコンサルティングファームからのアサインと比較して契約を容易に打ち切られる可能性があることから、より自発的に成果を示す(同時に、怠けていると思われないようにする)ようになります。

すなわち、勤怠管理が難しく稼働が不透明であるワーケーションの環境であっても、自身の成果を示すべくプロフェッショナルマインドを持って業務に、そして休暇にあたることができるのがフリーランスのコンサルタントなのです。

情報セキュリティ面の担保

フリーランスのコンサルタントが交わす業務委託契約には、秘密保持契約(NDA)がまず含まれると言っていいでしょう。特に戦略コンサルタントやITコンサルタントはクライアント企業の深い情報に関わることが多く、情報面でのセキュリティ意識は通常のサラリーマンよりも徹底しているといっても過言ではありません。

普段の業務でも徹底して意識していることであれば、環境が変わっても注意を継続することができます。旅先でも平時と同様にリスク管理ができるのもまた、フリーランスのコンサルタントならではの強みと言えます。

よくある質問(FAQ)

Q. フリーランスのコンサルタントでもワーケーションはできますか?

A. リモートワークが可能な案件であれば実施しやすい一方、常駐案件では難しい場合があります。WithConsulでは、リモートワーク可能な案件も多数保有しています。

Q. ワーケーション中でもクライアント対応は必要ですか?

A. 必要です。ワ―ケーションは、 「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた言葉であり、仕事も兼ねているため、クライアントからの要求には都度対応する必要があります。

Q. ワーケーションで気を付けるべきことは?

A. 通信環境や情報セキュリティ対策に加え、クライアントとの連絡体制や稼働時間を事前に共有しておくことが大切です。

まとめ

今回の記事では、大企業向けのメリットが注目されているワーケーションという仕組みについて、フリーランスのコンサルタントでも恩恵が得られるかについて記載しました。

  • ワーケーションにはパフォーマンスの向上と勤務先の状況の把握というメリットがある
  • ワーケーションには通信環境、勤怠管理、情報セキュリティの面でデメリット、リスクがある
  • フリーランスのコンサルタントはワーケーションのメリットを享受し、デメリットを解消することができる

先述のとおり、ワーケーションは自分の時間を確保し環境を変えながらキャリアを形成するフリーランスのコンサルタントにとって、魅力的に映る可能性が大いにあります。優秀なコンサルタントの起用や採用を検討している企業は、ワーケーションの仕組みを取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

当サイトWithConsulでは、優秀なフリーランスのコンサルタントが数多く登録しています。コンサルタントの起用をご検討の企業様は、ぜひ当サービスをご活用ください。

監修者

篠﨑 元彦
株式会社MOVER&COMPANY 代表取締役


早稲田大学卒業後、Accentureに入社。業務改革やシステム導入プロジェクトに従事。
その後、コンテンツ企業にて最年少執行役員として新規事業立ち上げや経営戦略を担当。
2008年に株式会社MOVER&COMPANYを設立し、戦略・業務・IT領域を中心としたコンサルティング事業を展開。自身もフリーランスとしての活動や起業経験を持ち、
現在はフリーコンサルタント向け案件紹介サービス「WithConsul」を運営している。

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